やすらぎダイヤル てるてるぼうず

曹洞宗千葉県宗務所
【無料電話相談】月・水・金 午前10時〜午後4時 ※宗務所開所日のみ

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電話番号
0436-36-6449


このページに記載されている内容はすべて、【てるてるぼうず】開設にあたり、新聞各誌により報道された内容を転載したものです。

※ここにご紹介の新聞に掲載されている電話番号は開設当時の番号です。

新しい電話番号は 0436−36−6449 です。
おかけ間違えのございませんようご注意下さい。

平成16年1月22日(木)  仏教タイムス

拡大てるてるぼうず開設
千葉県宗務所が県内寺院に呼びかけ
自殺志願者への対応がきっかけ 
月・水・金の週3日に無料相談


 「生きている人たちのためにもっと役に立ちたい」。曹洞宗千葉県宗務所(千葉市中央区・宗胤寺内)の篠原鋭一所長(長寿院住職)を中心に、女性を含む若手僧侶32人が立ち上がった。自坊で10年以上自殺志願者などの相談にのってきた篠原氏が県内333ヵ寺の曹洞宗寺院に呼びかけ、宗務所内に無料テレホン相談「てるてるぼうず」を開設。14日から月・水・金の週3日、受付を開始した。

 運営委員長の高木正尊氏(永興寺副住職)を中心に準備を始めたのは昨年の春から。自殺志願者へ対応しようとしたことがきっかけで、集まった若手僧侶らも、「自分よりも若い人たちが命を絶つのはもったいない」との思いがあったことから主に青少年を対象としているが、年齢、内容ともに限定はしていない。もちろん匿名もOKだ。どんより、じめじめした心が晴れてくれますように、の祈りを込め「てるてるぼうず」と命名した。対応する僧侶たちはカウンセリングの研修を受け、また現役の電話相談員から実際上のノウハウや留意点を学んだ。

 一般の人に知ってもらわなければ意味がないと、昨年12月には各報道機関にあいさつ回りをし、資料を配った。布教や勧誘が目的ではないことを説明しながら協力を頼んでも、「宗教活動にはタッチできない」とすげなく断られることも多かった。

「聞き」に徹する

 しかし東京新聞や朝日新聞に取り上げられ、テレビ朝日系の朝の番組でも紹介された。

 その効果が大きかったのか、開始時間の午前10時とほぼ同時に1件目がはいり、その後も受話器を置いた途端にベルが鳴る状態が終日続いた。終了時間の午後4時までに16件の相談を受け、長い人では1時間以上の対応となった。高木委員長は「予想以上の反応。それに、切実に悩んでいる人は多いんだなという実感を持った」と語る。現在は1台での対応だが、もう1台増やすことを決定している。

 最も心がけているのは「聞き」に徹すること。他人とかかわる必要のない利便性や「立ち入らないのが思いやり」という風潮でコミュニケーションがうまく取れなくなっている状況があると考えるからだ。それを篠原所長は「人はいても人間がいない」と言い表す。また世の中には様々な○○相談所があるが、自分の問題がどれに当てはまるかわからなかったり、また具体的な問題の解決を目的としているためお互いに構えてしまう。「どこにも話せずにいて、ここに勇気を出して電話をしてきてくれた人の悩みに触れたい。何かいいことを言うよりも、その人の思いをからっぽにしてあげてからでないと、それも入らないでしょう」(高木委員長)。まずは受け止めよう、という覚悟が見える。

 相談の中にはお寺から同じようなことを真似たいと許可を求める電話もあったという。「もちろんどんどんやってくださいと言いましたよ。本当はこんな電話の鳴らない世の中のほうがいいんだ。でももしこれが全国ネットワークになったら、その時には世間の宗教アレルギーも克服できているんじゃないか」(篠原所長)。

 希望に燃えて始動した「てるてるぼうず」に期待が集まる。


平成16年1月19日(月)  朝日新聞

心支えるケアの輪
宗派あげ電話サポート


拡大 自殺者の数がいっこうに減らない。警察庁の調べでは2002年に全国で32,143人が自殺し、98年から5年続けて3万人を超えた。県内でも2002年までの過去5年で、毎年1300人以上が自ら命を絶った。こうした事態を受け、新たに電話相談を開設した宗教団体や、心のケアを充実しようとする企業の動きもある。行き場を失った人の心の苦しみを、受け止めるための取り組みが少しずつ進んでいる。

 午前10時。受け付け開始と同時に、千葉市中央区の曹洞宗県宗務所に設けられた専用ブースの電話が鳴り響いた。14日から始また週3回の無料電話相談「てるてるぼうず」だ。柔和だった僧侶の表情がにわかに真剣味を帯びた。
 「気軽に電話できるように」と、よろず相談のかたちをとるが、主眼に据えるのは「命の問題」。


 発案者の篠原鋭一所長は「最近、人があまりに簡単に命を絶とうと思うようになった」と、開設理由を説明する。

 下総町の寺院の住職になった十数年前から、人々の相談にのってきた。以前は1年に数人だった自殺志願の相談者が、ここ5年で1ヶ月に数人に増えた。

 「とても一人の手に負えない」と、県内に333ヵ寺ある曹洞宗の寺院に協力を呼びかけた。

 14日と16日の2日間、相談の受付時間中、電話は鳴り続け、計25件の悩みが寄せられた。

 「これほど人が集まるとは」。社会福祉法人「千葉いのちの電話」で相談員の構成に携わっている吉松靖子研修委員は、最近の相談員募集への問い合わせや申し込みの多さに、驚きと期待を寄せている。

 同法人が県内で自殺防止のための電話相談を始めたのは15年前。「より多くの人に興味を持って欲しい」と、相談員養成のための研修課程の一部を2001年から公開講座にした。

 すると、2003年には約300件の問い合わせがあり、定員の100人を上回る百数十人の申し込みがあった。

 公開講座にする前の参加者は60〜70人前後だったといい、関心の高まりを感じさせる。大半は主婦だが、会社員など男性の姿も混じるようになったという。

 従業員の心のケアを充実する企業も増えているようだ。

 会社内などで従業員の悩み相談にのる「産業カウンセラー」の育成などをする社団法人「日本産業カウンセラー協会」の国吉重徳・千葉事務所長は、「ここ数年、企業からの講演依頼が増えた」と話す。

 5年前から県内で始めた初級産業カウンセラーの養成講座は、50人の定員がすぐに埋まる人気ぶりだといい、「企業内の保健師らに加え、管理職の受講者が目立つようになった」という。

 リストラや成果主義の導入などで、働く環境が厳しさを増す一方で、過労が原因と見られる自殺に対し企業側に賠償を命じる判決が相次ぐなど、企業の従業員に対する心の健康管理責任も問われるようになった。

 国吉さんは「自殺をする人には自覚症状のない人も多く、周囲が気付きにくいこともある。気軽に話が出来て、その人の話すことを柔軟に受け止める第三者を身近に置くことが大切」とアドバイスする。


平成16年1月15日(木)  千葉日報

拡大お坊さんがテレホン相談
青少年の悩み聞く
やすらぎダイヤル"てるてるぼうず"始動


 年間3万人を超す自殺者や凶悪化する少年犯罪などを少しでも減らそう―と、県内のお寺の住職たちが14日、無料のテレホン相談を始めた。通年で週3回、青少年などからの悩みを聞き、宗教者の立場から一緒に解決策を探り、アドバイスしていく。

 このテレホン相談は、(千葉市)中央区弁天の曹洞宗県宗務所(宗胤寺会館内)が、同所内に開設した「SCSやすらぎダイヤルてるてるぼうず」(電話255−4417=にっこりゴーゴー・しあわせいいな)。

 毎週月・水・金曜日の午前10時から午後4時まで、県内の曹洞宗の寺の20歳代から40歳代の住職・副住職32人が交代で相談員となり、人に話しにくい悩みをはじめ、不登校や親子・友達関係などの悩みごとをじっくり聞く。相談員のなかには、普段から地域の青少年問題にかかわっている人も多い。

 県内の宗教者団体が布教以外の目的でテレホン相談を開設するのは珍しく、相談初日は受話器を置くとすぐ呼び出しのベルが鳴る状態。受け付け開始から3時間に8件の相談があり、県内だけでなく鹿児島などからもあった、という。

 相談には複雑、深刻な話もあって、1件あたり2、30分かかることもあり、担当者は「電話がつながらないことがあっても、あきらめないでしばらくたって再度、ダイヤルして、心の悩みなどを思いっきりお坊さんにぶつけてください」。

 また「匿名OKで相談内容がもれることはありません。短気をおこしたり自滅的な行動はやめて、どうすればよいか一緒に考えましょう」とダイヤルするよう呼びかけている。


平成16年1月12日(月)  東京新聞
平成16年1月16日(金)  中日新聞


心に晴れ間を「てるてるぼうず(TELTEL坊主)」
「てるてるぼうず」心も晴れに
自殺志願者に僧侶が電話相談 『説教も布教もなし』


拡大 「ネット心中」が後を絶たず、青少年の自殺が社会問題となっている。これに心を痛めた曹洞宗の若手僧侶たちが14日から、ボランティアで電話相談を行うことになった。「心に晴れ間を」という思いから相談窓口の名は「てるてるぼうず」。僧侶ではあるが「布教活動も説教もしない」という。

 「TEL(電話)でぼうず(僧侶)が相談に応じる。晴れない心に晴れ間が出来ますように…」それで「てるてるぼうず」とはしゃれたネーミングの相談窓口だが、始めるきっかけは深刻な問題だった。

 「一年中、自殺志願のある方々から、寺に相談が来る。10代の若い方。そして、中高年の男性。葬式などで、いつも相談を受けているわけにはいかない。それで、手分けして相談を受けることを考えた」

 そう話すのは相談窓口の主体となる曹洞宗千葉県宗務所所長で長寿院(千葉県下総町)住職の篠原鋭一氏(59)だ。篠原氏の寺には宿泊施設もあり、これまでに深刻な悩みを抱え、死を意識した人たちを救ってきた実績があった。

 警察庁によると、2002年に全国で自殺した人は32,143人。5年連続で32,000人を超えた。19歳以下の少年の自殺者数は2001年に比べ14.3%減少したが、小学生の自殺やネット上で知り合い集団自殺する"ネット心中"が相次いだ。

 電話相談は、千葉県内にある同派333ヵ寺の中から、20〜40歳代の若手僧侶32人(うち女性1人)が、毎週月、水、金曜日の午前10時から午後4時の間、交代で匿名での相談に応じる。

拡大 しかし、悩みを受け止めることは簡単なことではないだろう。"仏の教え"に抑止効果はあるのか。同県内にはすでに県教委や県警が運営する電話相談もある。千葉市で暴走族メンバーの少年らの相談に乗っている民間非営利団体(NPO)代表の井内清満氏は「子どもに向き合おうとする姿勢は大事にしなければならない。ただ、あえて言えば、聞いた後どうフォローするかが課題だ」と指摘する。

 この点について運営委員長で永興寺(成田市)副住職の高木正尊氏(42)は「とにかく、相談してきた人の心に共感することが第一。真摯(しんし)な態度で聞いてゆく。不安がないではないが、はじめてから考えようということになった。勇気を出して電話をかけてきた人に、『世の中にはもっと不幸な人がいる』とは言えない。そりゃ説教だ」と話す。

 相談メンバーとなる若手僧侶たちは昨年11月、15年以上の電話相談実績があり、仏教各宗派の僧侶らで運営している『仏教情報センター』(東京都文京区)幹部から電話相談の実務について研修を受けたほか、12月には、思春期の若者との接し方についてカウンセリング専門家の講習も受けるなど、短期間ながら"修行"も積んだ。

 前出の篠原氏は、「親にも言えないものをじっと抱え誰かに話を聞いてもらいたい、という人は多いはず。普段から話をゆっくりと聞くことができる若い僧侶だからできることもある。手に負えなければ弁護士や医療関係者を紹介する。不幸も幸福も一生続かない。人生は変化する。その当たり前のことに気づいてもらいたい」と活動に期待する。

 「坊さんというと葬式しかイメージしないでしょ?その葬式だって、死んだ人に引導を渡すことだけが目的じゃない。宗教者として悲しみに暮れる遺族の心に触れることに意義がある。生きているひとにこそ役に立ちたい」(高木氏)。相談専用電話は043(255)4417。


拡大平成16年1月10日(土)  読売新聞

僧侶が青少年相談

 主に青少年を対象にした電話相談「てるてるぼうず」を、曹洞宗千葉県宗務所(千葉市中央区)が14日から始める。

 若者の自殺者や少年犯罪が増えている現状は、意志をうまく伝えられない若者が増加しているからと考え、一人で悩んでいる若者を手助けするのが狙い。相談には30〜40代の若手僧侶役30人があたる。

 「てるてるぼうず」という名前には、「電話(TEL)で話すことで、心に晴れ間が出ますように」との願いを込めた。相談は布教が目的ではないため、互いに匿名で行うが、仏事などの宗教についての相談にも応じる。

 運営委員長で永興寺の高木正尊・副住職(42)は「一人で思い悩まないで、勇気を出して声にしてほしい」と話している。

 電話番号は043−255−4417。


拡大平成16年1月5日(月)  朝日新聞

青少年よ 悩みは僧侶に
曹洞宗、若手が電話相談


 曹洞宗千葉県宗務所(333ヶ寺)は14日から、主に青少年を対象に無料の電話相談「てるてるぼうず」(電話043−255−4417)を開設する。20〜40代の若手僧侶32人(うち女性1人)が毎週月、水、金曜日の午前10時〜午後4時、一人ずつ相談に乗る。

 自殺者が5年連続で年間3万人を超え、青少年の自殺も後を絶たないため、若手僧侶を中心に電話相談の開設を決めた。

 「てるてるぼうず」には、「電話(TEL)で坊主が相談に応じ、晴れない心に晴れ間が出ますように」という意味を込めた。

 布教が目的ではなく、匿名での相談に応じる。仏事などの宗教についての質問にも答える。相談受付は、千葉市中央区弁天4−7−30の宗胤寺会館の宗務所に設ける。

 運営委員長の高木正尊・永興寺副住職(42)は「便利な世の中になって人づきあいが苦手な人が増え、ふさぎ込む人が多いのではないか。僧侶は葬式というイメージが強いが、生きている人たちのためにこそ役に立ちたい」と話している。


拡大平成15年12月24日(水)  産経新聞

青少年よ生命を大切に
若手僧侶ら電話相談
その名も「てるてるぼうず」


 少年の自殺、犯罪の凶悪化に歯止めをかけようと、県内曹洞宗の若手僧侶が来年1月14日から電話相談を開設する。

 「悩みを声にして、人に話せば安心できることもある」と聞き役に徹し、布教はしないという。

 相談電話は、名づけて「てるてるぼうず」。電話のTEL(テル)と僧侶をかけ「電話のあとには、青空が広がりますように」と願いを込めた。

 相談員は、県内333ヶ所ある曹洞宗の寺から30代、40代の若手僧侶の有志32人(尼僧1人)が一人ずつ交代で務める。心理学のトレーニングを積んだ上で相談者からの悩み、訴えに耳を傾け、必要に応じて専門家、法律家らからアドバイスを受けることにしている。

 電話相談を開設する理由について、曹洞宗千葉県宗務所の篠原鋭一所長は「寺は死にたい、と訪れる人や電話が絶えず、宗教者としてすぐに何かをしなければならない状況」と説明する。
 相談は1月14日から毎週月・水・金の午前10時〜16時、電話043−255−4417へ。無料。